千両箱

千両箱
そうだ、千両箱作ろう。

ドル箱?

それはパチンコ屋さんにある箱。

大当たりの人が玉を入れる箱です。

現在は樹脂製ですが、昔むかしは木製でした。

クギでしっかりと止められて送られてきます。

叔父が遊技場を経営していたので良く手伝いました。

裏方さんは主に東北からの出稼ぎの方や、いわくありげの夫婦?者ですが、皆、良い人です。

また、昔を思い出しました。

話は千両箱でしたね。

鼠小僧が担いで逃げたと言われる千両箱?かい。

そんなもん、ねえよ。

じゃ探してよ。

通信販売会社のバイヤーさんとの会話です。

こういう時に役立つ会社が、本当に良い取引先ですぜ。

お忘れなくね。

てな訳で、出来ました。

歴史のお勉強、日銀さん見学などなど時間が掛かりましたので、ブログも長いです。

ご容赦。

夢も一緒にまとめて入れれば値、千両。

<<千両箱とは>>

江戸時代の金銀貨幣保管容器の一種です。
金貨幣収納の物を「きんばこ」、銀貨幣収納の物を「ぎんばこ」
この様な表現が正しいと考えられます。

しかし金貨幣の場合は、小判千両(千枚)収納が通例の事から、何時とはなく、
「千両箱」と呼ばれる様になり、一箱と言えば金千両の事となりました。

当時の金貨幣は大判、小判、ニ分金、一分金等ですので、それぞれ千両の容積は異なり
千両箱の大きさは異なっていたと思われます。

当然大きさはまちまちで一万両収納の超大型の物も作られた
と考えられますが、人間一人か二人で扱うべき物であるから
中味含めて20キロから40キロの範囲が限度であろうと考えます。

材質は松、欅などの木製で周辺、中央に鉄製枠、帯金を付けた物が多く、全て鍵を施してあります。

上板の半分を開け閉めする形が多く、上板には家紋、屋号を書いた物が多い。

いわゆる金庫にあたるが、小銭専用の銭箱の丁銀箱に比べるとその作りは堅牢であった。

ちなみに丁銀箱とは、おおだなの店先で、丁稚小僧(俺の事)が客から頂戴した小粒銭を
するりと放り込む箱。

店が仕舞うと、番頭さんが奥でウヒウヒ言いながら銭勘定している大だんなさんのもとに
運ぶんでやんす。

あれです。

新撰組のドラマ?の時かな。
NHK渋谷放送センターで見ました。

<<桐の千両箱>>
古文書や歴史書からやや現代風にアレンジした千両箱を考案した。
大切な宝物を保管したり、インテリアとしての価値もあればと材料には桐材を使い
仕上げも時代仕上げ(板焼き仕上げ)を施した。

実用面(火事などから簡易的に守る安全面も考慮)からも板厚は2.2cmにする等も工夫もされている。

要所金具は鍛冶師に頼み、特別に誂てある。
飾り金具、太鼓鋲など工夫がなされている。
千両箱
又上板開閉部分には蝶番を使わず、差込仕上げとしてある。
摩擦消耗面が無いので、これも長持ちさせる工夫である。
千両箱
製作者の山田 章さん大好きです。
カラオケ上手い、伝統工芸師です。

<<桐の千両箱製作者>>
1)山田章師経歴
2004年7月現在
7代目山田桐箪笥製作所代表
伝統工芸士(認定番号1494)
春日部桐箪笥工業協同組合副理事長
昭和12年5月28日生れ
職歴48年
昭和31高等学校卒業後
父、山田敬治師(伝統工芸師)に師事
後、東京で名高い、川崎正夫師に指示本格製作修行に入る
昭和53年春日部桐箪笥工業協同組合の副理事長となる
昭和55年伝統工芸師に認定される

<受賞歴>
昭和55年
・埼玉県主催伝統的手工芸品コンクール
 伝統的工芸品産業振興協会会長賞受賞
・昭和59年東京通商産業局長(現経済産業省)より
 伝統工芸師、産地功労者として表彰される

2)新作品へのこだわりDNA
師の作品へのこだわりDNAは父、敬治師はもとよりでは
あるが、初代山田長松師にまで遡る必要があろう。

探求心と進取の気性にとみ、製作までに掛ける研究時間
は並大抵ではない。

得心行くまで文献をあさり、ヒントを見つける。
今回作品「千両箱」も形状、材質吟味、金具の全てに
渡り、納得行くまで、捜し求めてきた。

材料の厚みへのこだわりは、中に仕舞う物への配慮である。
万が一火事などで火が近づいても十分耐えうるように2.2cm厚の材料を使用した。

3)桐の特性・取扱い
柔らかな桐の加工には何と言っても使う刃物が切れなくては話しにならない。
その刃物の手入れも並大抵ではない。

又、桐は何年たっても生き物、伸び縮みする。
桐の気性を経験で知る事も大切だ。

桐の特徴は数多くあるが代表的には
・断熱性に優れている
熱伝導度が小さく、炎にあたった場合も表面が炭化した後は熱気を通しにくく
なり、内部を火から保護する性能が大きい。
金庫の内箱などに使用されるのもこの特性の為です。
・防虫効果に優れている
衣類・掛け軸・刀剣類等の収納に最適な素材として使用されています。

4)歴史書に見る春日部(粕壁)の歴史
天保13年に近隣の神社に春日部の職人が寄進した際の記録がある。
初代、山田長松始め、数多くの職人、職歴の名前を見ている内に、
刀剣製作などと同じく、桐の製品も分業の文化であると推測される。

1982年執筆された小泉和子氏の「物と人間の文化史」箪笥(たんす)には
当時の職人及びその人数が記載されている。
大工、指物屋、箱屋、木挽などなどである。

材料は全て無駄にはされず、木屑までもが、岩槻の人形の顔製作に使われた
そうである。
良き時代を彷彿とさせる。
同じく埼玉の川越(小江戸と言われる)も同様に、刃物などの製作者が多く
個々の地名にもその名を残す。(例えば鍛冶町)

思うに、水路(舟での物流)の発達と共に、このような文化が栄えたのであろう。
川は物も、文化も運んで来る訳である。
又、作品もその心意気も運び出すのである。

5)過去作品
多くの作品があるが、
箪笥製作の商売はその全てが家具問屋との商いであると言っても過言ではない。
あえて作品の落ち付き所は伏せるが
・歌舞伎名跡の衣装箪笥
・着物の大店に納めた、大名籠
・近隣神社の獅子頭箪笥
などなど名品が数多くある。

残念ながら鍵だけは、現代物(ブルドッグ)です。
キーポイントとはまさにこの事。
千両箱
材質:桐(中国産)
外形:縦:24.2cm、横:39.4、奥行:14.5cm
内径:縦:20cm、横:35cm、奥行:10.5cm
木厚:2.2cm
です。
札束で6,000万円入ります。(お金持ちが試しました。私ではございません、念のため)

PS:
徳蔵の商売、刀を納める箪笥、刀箪笥もございます。
改めてご紹介します。


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Posted by 輝 at 17:10│Comments(2)
この記事へのコメント
今晩ヮ!千両箱とは~由来も良く解りましたが普通思いつかない切り口ですよね!柔軟な若い心を持たないと無理な事~でも桐の木の千両箱は気持ちをクスグラレマス!
Posted by hu at 2008年08月27日 23:32
今日ヮ!何時もイツモお世話に生り有り難う御座います。成功する事がご恩返しだと肝に銘じています。昔の様な繁盛店に戻さなきゃ~ムリ無理と言われそうだけどやはり頑張っちゃうかな?
Posted by hu at 2008年08月28日 15:08
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